酸素ボックスについて
高気圧酸素ボックスとは
体内には2種類の酸素があります。
血液中のヘモグロビン(赤血球)と結びつき、毛細血管を通過して各細胞まで運ばれるのが、『結合型酸素』。
『結合型酸素』はヘモグロビンの量を超えて運ばれることはなく、また分子量が大きいため毛細血管を通りにくいという性質があります。
もう一つの酸素は、わずかな量ですが分子が小さい『溶解型酸素』。 『溶解型酸素』は、全血管の90%を占める毛細血管や通常では入りこめない体液やリンパ液にまで入り込めます。
高気圧環境で、溶解型酸素を取り入れます。
一定の温度において、一定量の溶媒に溶けることができる気体の物質量は、その気体の圧力に比例するという化学の定理…「ヘンリーの法則」があります。簡単に言うと、圧力が強ければよく溶けるのです。
通常、大気圧は1気圧(酸素濃度約20%)ですが、高気圧酸素ボックスは、1.2気圧。水深2~3メートルの水中と同じ程度の圧といえます。
酸素ボックスは、ヘンリーの法則に基づき、高気圧環境にすることで血液中に溶解する酸素量を増加させ、MAX50%の高濃度酸素を吸入することができます。
「酸素」は、人間の生命活動に必要不可欠なもの。体内に吸い込んだ酸素は、血管から各細胞へと渡されエネルギー源となり、様々な生命活動をしています。
細胞への酸素の供給量が不十分だとエネルギー不足になり、さまざまな弊害も起きてきます。
「すべての病気の原因は酸素欠乏症である」
—野口英世博士は、多くの疾患が細胞の酸欠によって起きることを説いています。
酸素の働きとは
記憶力・集中力の向上。
脳は、全身の酸素消費量の20~25%を消費するといわれています。そして、酸素が十分に供給され脳が活発に働くと、α波を出している状態になります。つまり、集中力や記憶力が高まるのです。
脂肪の燃焼
糖分や脂肪を燃焼させる脂肪分解酵素であるリパーゼは、十分な酸素がなければ活動することができません。
高濃度の酸素を吸引することで、脂肪燃焼機能が高まり、新陳代謝を促進します。
疲労物質、乳酸を分解。
筋肉に乳酸が溜まってくると、疲労を感じるようになります。
肩のコリや身体のだるさも乳酸の仕業。
酸素は、乳酸を炭酸ガスと水に分解して体外へ排出します。
プロ野球やサッカーのチームが酸素カプセルを利用するのは、疲労回復効果を狙ってのこと。
健康な肌に。
皮膚細胞のすみずみまで酸素がゆきわたることで、細胞の新陳代謝が高まり、肌の生まれ変わりのサイクルを正常に保ちます。
ケガの患部細胞に。
筋肉や靱帯の損傷、骨折後の炎症期から修復期に、患部の細胞は大量の「酸素」を必要とします。
サッカーのベッカム選手がワールドカップ直前に左足を骨折した時、高気圧酸素カプセルに入ることで驚異的な回復をみせたのは有名な話ですね。